近畿農政局長表彰を受賞しました
- 表彰
この度、近畿農政局所管農業農村整備事業等優良工事等の受注者の表彰に関し、当社が実施した下記業務が優秀と認められ、平成27年4月14日に表彰されましたので本業務の概要等について報告いたします。
業務概要
本業務は、国営施設機能保全事業として日野川地区の第1段揚水機場の改修工事に必要な多段系、管網系のポンプ設備の整備、特高受変電設備、高圧配電設備、低圧配電設備の設計を行ったものである。
1.業 務 名 | 平成25年度国営施設機能保全事業日野川地区第1段揚水機場改修設計業務 | |
2.工 期 | 平成25年9月6日から平成26年3月20日 | |
3.業務内容 | 対象施設 | |
主ポンプ設備 | φ800×70m3/min ×50m× 770kw×3台(管網系) Φ800×76.26m3/min×62m×1,050kw×3台(多段系) |
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特高受変電設備 | 特高受変電施設 22,000V 1式 | |
高圧配電設備 | 高圧配電設備 3,300V 1式 | |
低圧配電設備 | 運転制御設備含 1式 | |
設計内容 (1)機電設備の整備方針決定 (2)主ポンプ設備 分解整備設計 (3)特高受変電設備、高圧受変電設備、低圧配電設備 更新設計 |
優良と評価された点
通常の実施設計の他に節電効果、維持管理費の軽減、環境への配慮に繋がる設計を行った。
- 運転管理上の課題等諸制約条件を把握し、節電対策として機器などのハード面のみならず運転操作方法などのソフト面の観点から取り組んだ。具体的な検討手法として、必要吐出量を確保しつつ消費電力量の抑制に寄与するポンプ吐出圧力の抑制(回転数の抑制)検討、台数制御の切替え流量の設定範囲の見直しによる複数台運転範囲の抑制検討を行うことで、節電効果が期待される結果となった。
- 施設管理者の維持管理において大きな負担となっているのが直流電源盤の蓄電池交換費用である。この削減案として設計においては直流機器ではなく交流機器の採用を行い、直流電源盤を廃止とすることで、維持管理のコスト縮減に繋がる設計とした。
- 既存の電気設備品には、指定処理を必要とするPCB絶縁油が混入されている機器が存在することがある。このためPCB調査の提案を行い、結果として指定処理基準以下の含有量が確認され、適正な処理手法を提案することで、環境への配慮が遵守された。
設計スタッフ
管理技術者 | 米澤 亘 | 技術士(農業部門:農業土木) |
照査技術者 | 吉原 修 | 技術士(農業部門:農業土木) |
担当技術者 | 宮田 勉 | 技術士(農業部門:農業土木) |
原田 亘 | 技術士補(農業部門) | |
水田 昌成 | 電気主任技術者 |