神奈川県流域下水道整備事務所より優良業務顕彰および優秀技術者顕彰を受賞しました
- 表彰
この度、神奈川県流域下水道整備事務所において、当社が実施した「相模川流域下水道 大磯平塚幹線 東豊田ポンプ場 耐震基本設計業務委託」が優秀であると認められ、令和5年12月6日に顕彰を受賞しました。
また、同業において当社技術2部の田崎 勝彦が優良技術者顕彰を受賞しました。
本業務の概要等は以下の通りです。
業務概要
分流式汚水ポンプ場の沈砂池ポンプ棟(複合構造物Ⅳ-2類)の土木施設を対象に耐震診断を行い、耐震性能を評価すると共に、耐震性能が不足する部材に対して耐震対策の検討を行う業務である。本施設は、過年度に一部耐震補強工事が実施済みであったため、本業務では補強工事の結果を加味して補強後の現状施設に対して耐震診断を実施した。その結果、耐震補強済みの部材は全て耐震性能を有する結果となったが、過年度業務にて未照査であった梁・柱部材と、壁と底版のせん断破壊モードにて耐震性能が不足する部材が確認された。そのため、耐震性能が不足する部材に対して耐震対策を検討すると共に、施工上の留意点など、補強設計に向けた課題の整理を行った。
1.業 務 名 | 相模川流域下水道 大磯平塚幹線 東豊田ポンプ場 耐震基本設計業務委託 |
2.業務場所 |
神奈川県 平塚市東豊田 地内 |
3.工 期 | 令和4年8月30日~令和5年3月31日 |
4.業務内容 | ポンプ場耐震基本設計 1式 |
優良と評価された点
本施設は、平成14年度~平成19年度にかけて当時の規準に基づいた耐震診断及び補強工事が実施されていた。そのため、本業務ではまず過年度業務の照査として、現行規準との整合性と補強方法の妥当性に関する評価を行った上で、現行規準に基づく条件整理を行い耐震診断を実施した。また、耐震対策の検討においては、部材毎に支障物の状況、施工における留意点等の課題を整理し、本施設の耐震化に向けた実現可能性を評価した。このように、過去の経緯や今後の事業を踏まえて業務を実施したことが評価されたものと考えます。
本業務における技術的特徴は以下の通りです。
- Ⅳ-2類の複合構造物に対する静的線形解析での耐震診断
- 当時の基準と補強工法を基にした過年度業務の照査と補強工事の妥当性確認
- 施工済の耐震補強を加味した現行規準に基づく耐震診断と、過年度業務との相違点に対する考察
- 耐震性能が不足する部材に対する耐震対策の検討
- 耐震対策の実施に対する支障物などの施工上の課題の整理
- 耐震性能確保に対する実現可能性の評価と、施工性と補強費用を加味した非線形解析の有効性の評価
プロジェクトメンバー
管理技術者 | 田崎 勝彦 | 技術士-総合技術監理(上下水道-下水道) |
照査技術者 | 竹山 昭夫 | 技術士(上下水道-下水道) |
担当技術者 | 藤井 亮 伊與田 昌史 内藤 真穂 |
技術士-総合技術監理(上下水道-下水道) 技術士補(農業部門) 技術士補(建設部門) |