近畿地方整備局研究発表会において奨励賞を受賞しました
- 表彰
平成24年度近畿地方整備局研究発表会において当社技術本部の酒井信行が淀川管内河川レンジャーとして研究発表を行い,地域づくり・コミュニケーション部門において奨励賞を受賞しましたので,本発表の概要等について報告いたします。
- 発表課題
- 「淀川の自然環境の「保全・再生」と「水辺の触れ合い」
〜地域住民vs河川管理者の進入防止柵をめぐるせめぎあい〜 - 受賞者
- 内外エンジニアリング株式会社 技術本部 酒井信行(淀川管内河川レンジャー)
- 発表概要
- 淀川では,河川敷の切り下げ等の河川形状を修復する取り組みにより,水陸移行帯等の保全・再生を図っている。また,改定された淀川河川公園基本計画では,このような取り組みとともに,自然環境を損なわない中で,散策や観察等自然と触れ合う公園利用が行えるように整備することとされている。
高槻市の三島江地区は,この取り組みのパイロット的な箇所として河川敷の切り下げが行われた。しかし,河川管理者は,水辺の植生調査や安定した生物の環境を保つため,人の立ち入りなど環境を乱す行為を行わないよう旨の標識を設置し,野鳥観察等を行う河川利用者の立ち入りを制限した。
このため,地域住民と河川管理者の橋渡し役となり,"いい川"づくりの一翼を担う淀川管内河川レンジャーとして,地域住民等との意見交換を行い,住民の声を反映させた河川敷切り下げ区域の整備を実現し,河川環境の保全と河川利用とのトレードオフの関係を住民参画によって解決した。 - 開催概要
- 平成24年度 近畿地方整備局研究発表会
開催日 平成24年7月12日,13日
会 場 大阪合同庁舎1号館 第1別館