東海農政局長表彰を受賞いたしました
- 表彰
この度,東海農政局所管農業農村整備事業等の請負者の表彰に関し,当社が実施した下記業務が優秀と認められ,平成24年3月16日に表彰されましたので本業務の概要等について報告いたします。
森東海農政局長(右)より表彰状を受け取る当社社長の池田(左)
業務概要
本業務は、国営土地改良事業地区調査「矢作川総合第二期地区」の一環として、国営矢作川総合農業水利事業で造成された(1)北部幹線水路の岩トンネル区間の耐震検討、(2)国営明治用水農業水利事業で造成した明治用水頭首工の補足設計(耐震計算、河川協議資料の作成、仮設・施工計画)及び概算事業費の精査を行ったものである。
1.業 務 名 | 矢作川総合第二期地区北部幹線水路耐震検討他業務 |
2.工 期 | 平成22年7月14日から平成23年3月1日まで |
3.業務内容 | 業務の内容は次のとおり |
・対象施設と作業内容 | |
(1)現況機能診断情報の不足により耐震照査が実施できていなかった北部幹線水路岩トンネル区間の耐震検討と対策工の検討 | |
(2)耐震照査が実施できていなかった岩倉取水工の耐震検討と対策工の検討 | |
(3)過年度に現況の耐震検討が実施されていた明治用水頭首工の対策工の検討と、対策後の耐震検討及び概算事業費の精査 | |
(4)治明用水頭首工にかかる河川協議及びアロケーションに係る資料作成 |
優良と評価された点
(1)通常耐震解析を行わない、すなわち解析手法が確立されていない山岳トンネルについて、耐震解析手法を設定・確立し、空洞のある山岳水路トンネルの解析(空洞をモデル化した動的FEM解析)を行って、有効な対策を定量的に示した。この結果を以て、本地区の水路トンネルの対策方針を整理することができた。
本業務で提示した考え方を類似する他地区に流用することで、山岳水路トンネルの耐震性能評価を効率的に行うことが可能となった。
(2)明治用水頭首工の堰柱については、通常の対策では河積阻害が発生し、河川協議で許可が下りず対策そのものが行えない可能性がある中、河積阻害を増大させず、現実的かつ経済的な対策工法を提案した。検討の過程では、一般的にはモデル化しない既存エプロンや止水鋼矢板をモデル化して動的FEM解析を行うことで、対策規模を低減しつつ効果的な対策を提案することができ、対策コスト低減に寄与した。
設計スタッフ
管理技術者 | 山口 俊夫 | 技術士(農業部門:農業土木) |
照査技術者 | 宮田 勉 | 技術士(農業部門:農業土木) |
担当技術者 | 前田 真宏 | 技術士(農業部門:農業土木) |
谷山 徳二 | 技術士(建設部門:土質及び基礎) | |
熊川 脩二 | 技術士(建設部門:鋼構造及びコンクリート) | |
藤井 亮 | 技術士(総合技術監理部門:上下水道−下水道) |