南禅寺
臨済宗南禅寺派の大本山。、山号は瑞龍山(ずいりゅうざん)。
南禅寺(なんぜんじ)は、1264年に亀山天皇の離宮として造営され、その後、寺に改められて足利義満の時代には京都五山よりも上に遇されたと 伝えられます。境内に入るとまず目をひくのは、巨大な三門(高さ約22m)です。これは、藤堂高虎が大坂夏の陣で亡くなった人々の慰霊のために寄進したも ので、「天下竜門」の別名もあります。門の上に上がれば京都市街が一望され、歌舞伎『楼門三五桐』における石川五右衛門の「絶景かな絶景かな」で知られています。
境内には、三門を中心に法堂・方丈・塔頭が点在し、枯山水庭園や狩野派による襖絵などの見所も多い。
また、境内には明治時代の土木遺産である「水路閣」があります。
これは琵琶湖疎水の支流で、京都北部地域のかんがい用水に利用する為に引かれた水路の一部です。
今では建設から百年以上の歳月の経て、南禅寺境内の風景の一つとして、無くてはならないものとなっています。